英語資格の中で最も幅を利かせているのがTOEICである。一昔前は英語資格の代名詞だった英検は見る影を失ってしまった。これは「国家資格」という地位に甘えて資格市場の動向を見誤った結果だろう。
それはさておき、TOEICの神通力は目を見張るものがある。TOEICが就職・転職、また昇進の基準にまで利用されていると言えば、厳しい就職環境にさらされている哀れなリーマンにとって無視できる存在ではない。
そんなわけでTOEIC関連の需要が生まれる。需要は金である。業者が黙ってこの機会を見逃すわけがない。書籍、通信教育、専門学校などなど、TOEIC対策教材は事欠かない。業者にしてみればTOEIC様様と言った所だろう。
このTOEIC様はスコア制を採用している。海外出張は600以上、海外赴任は730以上等等。このため TOEICのスコアが必要以上に重視される傾向が強くなってきている。TOEIC対策教材も大半が600攻略、700突破等とスコアを強調し、この傾向をさらに煽っている。
ここからTOEICのスコアだけで英語力を判断する傾向が強くなってきているが、ここではTOEICのスコアはどんぶり勘定であることを強調しておきたい。受験者の英語力に変化がなくてもスコアが前後50点ぐらい変動することはよくあるのだ。
また、TOEICのスコアが800以上あると英語がすごくできるような印象をもたれるが、実際にTOEICの800はたいしたレベルではない。ビジネスで通用する最低限のレベルと言っていいだろう。800以下だったらビジネスでは使うな。痛い目に会う。
ビジネスの視点からTOEICのスコアを考えるなら、TOEICで800あればあとは専門的な知識や技能が物を言う。ビジネスの世界でTOEIC990など無用の長物だろう。暇でしょうがないならTOEIC990を目指してくれ。
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